2017年3月11日土曜日

こんな営業をお付き合いされてますか?

あはは・・・ こんな記事をみました。
みなさまご覧になって参考にしてください。当然、わが事業部は参考にさせていただきますよ!
以下つきあってはいけない営業の特徴だそうです。

1.すぐにモノや工数を売りたがる。
2.どのようなシステムを作ればいいかを一方的に教えてもらおうとする。
3.世の中の常識を知らない。

クラウドが当たり前の時代に、お客様のためではなく、モノを売ろうとするのは、自分たちの目先の売上を何とかしたいからに他なりません。クラウドであれば初期投資は少なくてすむでしょう。また、需要の変動や変更へも迅速に対応できます。ビジネス環境が不確実な時代にうってつけです。
また、OSSPaaSを駆使すれば、アプリケーションは迅速に開発できます。使い勝手を少し我慢すれば、SaaSでも十分という判断もできるでしょう。そんな時代に工数と時間を掛けてイチからシステムを作りましょうというのは、あまりにも常識がなさ過ぎます。
また、「仕様をお客様が決めなくては、システムは作れない」という「正論」を振りかざし、積極的な提案をしない、できないというのは、付き合う価値のない営業の典型的行動です。
既存業務のシステム化や既存システムの改善であれば、お客様が「仕様をこうして欲しい」と言うことはできます。しかし、ITを駆使して「事業の差別化を図りたい」や「新しいビジネスを立ち上げたい」というお客様からの相談に、「やり方はお客様が決めて下さい」では、自らの役割を放棄するようなものです。
お客様も答えがないから一緒に答えを作ってくれと頼んでいるのに、それはできませんというのでは、付き合う価値などありません。プロとしてお客様をリードし、お客様と一緒に自らもリスクを負って答えを創りあげることのできない相手と付き合っても時間の無駄でしかありません。
例え既存の業務であっても、テクノロジーの進化を取り込めば、効率は劇的に改善できるかもしれません。しかし、そういう世の中の常識の変化に関心を持たず、新しい常識を教えることのできない営業もまた役に立ちません。
システムが完成し使い始めれば、そこから陳腐化は始まります。これは仕方のないことです。だから、アジャイルやDevOpsで、使っているシステムをその時々のニーズやテクノロジーに合わせて継続的に改善し進化させてゆくことが必要なのです。ビジネス環境が不確実な時代、その必要性は高まっています。
また、IoTの普及やAIの進化に関心を持ち、お客様の業務にどのように適用できるかの仮説を立てられない営業に自分たちの未来を相談しても意味がありません。
自社の製品やサービスは知っているけど世の中の常識を知らない営業であっても、事務処理を確実にこなすことができれば、それなりに役に立ちましたが、もはやそんなことはクラウドや人工知能で代替できますし、そちらのほうがミスもなく安心な時代です。
「こんな営業」になってはいないでしょうか。もしその心配があるのなら、いますぐ行動を起こさなければまずいことになります。変化のスピードは思いのほか急速です。私もこんなことを言いふらしますから、さらにスピードは加速するでしょう(笑)。
改めて、営業という仕事を再定義してみてはどうでしょうか。営業もまた、時代と共に役割を変え、進化してゆかなければならないのです。

~ ごもっともなご意見です。
我々もクラウドという名前をかかげているITサービス軍団です。
肝に銘じて、進化してまいります。


                                                                                          Kenkumagai

毎朝雪・・・

中津川

2017年2月3日金曜日

『IoT』とは・・・

昨今よく聞く『IoT』について、こんな記事がありした。
IoTとは?IoTInternet of Things(モノのインターネット)とは、従来は主にパソコンやサーバー、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットにそれ以外の様々な"モノ"を接続することを意味します。読み方はアイオーティーです。
ITベンダーもユーザー企業も「IoT」という言葉に魅了されています。
インターネットにつながるモノの数は急激な伸びを示し、先進事例として、コマツのスマート・コンストラクション、GEPredix、ロールスロイスのPower By The Hourなどが紹介されるようになりました。これは我が社も何か手を打たなければと焦りにも似た雰囲気があるようです。そして、いままでの人月積算型の収益構造に、もはや限界を感じ始めているSI事業者にとっては、「IoT」を突破口に新規事業を立ち上げて起死回生を図りたいという思惑も見えます。しかし、IoTビジネスとは何かが曖昧なままに、漠然とした期待感だけが、妄想のように膨らんでいるのではないかと思うことがあります。IoTのもたらすビジネス価値を否定するものではありません。しかし、インフラを構築する、システムを開発する、運用管理や保守作業を請け負うといった既存のビジネスの延長線上で、IoTビジネスを捉えてもうまくいかないことを覚悟したほうがいいでしょう。
IoTを次のように捉えてみると、この問題提起の本質が見えてくるかもしれません。
IoTはテクノロジーではなく、ビジネス・プロセスを変革する取り組みである
まず、IoTは単独のテクノロジーではないということです。例えば、
·        現実世界のアナログな出来事をデジタル・データとして読み取るセンサー
·        低消費電力で広域な通信(LPWAネットワーク)
·        膨大なデバイスを認証しログを管理する認証・デバイス管理基盤
·        多様な形式のビッグデータを維持管理するデータベース
·        それらを解析し価値ある規則性や関係性を見つけ出す機械学習など
多様なテクノロジーの組合せによって顧客の課題を解決する「ソリューション」です。
「ソリューション」とは解決すべき課題が前提です。そして、その課題に対してどのような解決策を導くかにより、必要とされるテクノロジーの組合せが変わります。
これがビジネス・プロセスの変革に貢献すること。例えば、コマツの「スマート・コンストラクション」は、土木工事の自動化を目指す取り組みですが、それには次のような背景がりました。
建設需要が増えているにもかかわらず・・・
·        高齢化によりベテランの職人が確保できない
·        経験の浅い人材を集めても経験がないので即戦力化できない
·        若い人が3K仕事の土木工事を嫌って集まらない
これらの課題を解決しなければ事業が継続できないという危機感から端を発しています。もはや人手に頼った土木工事ではこの課題を解決できません。ならば、テクノロジーを使い人間がいないことを前提にビジネス・プロセスを変革しようと取り組んだのです。そして、それを実現するために自分たちの経験や実績にとらわれることなく、センサーや自動制御などの新しいテクノロジーにも目を向け、最善の手立てを組み合わせた結果としてできあがったサービスが「スマート・コンストラクション」です。
この取り組みの責任者に話しを聞いたことがありますが、「IoTビジネス」をやりたかったわけではないそうです。結果として、「IoTビジネス」になっただけだと話していました。
目の前の課題に真摯に向き合い、その課題を解決するために最善の手立てを「いま」のテクノロジーに求めました。そして、既存のやり方にこだわらずビジネス・プロセスを変革しました。「IoT」というソリューションはそのための有効な手立てとなったわけです。
もちろん、こういう「課題」への切迫感はユーザーにしか分かりません。だからこそ、IT事業者やSI事業者は、ユーザーに寄り添い、ITの専門家の立場から一緒になって課題解決に取り組まなくてはならなりません。「共創」とはそういう取り組みを言うのでしょう。そのとき、ユーザーから求められたテクノロジーを提供するだけではなく、新しいテクノロジーを前提にビジネス・プロセスの「あるべき姿」を示し、既存のビジネス・プロセスの変革を共に考え促すことも大切な役割となります。
いつの時代も最適解は新しいのです。1年前の最適解は、いまは最適解ではないかもしれません。そして、その変化を生みだすテクノロジーの進化は、これまでに無く加速しています。そういう、新しい常識を常に懐に携えて、ユーザーのビジネス・プロセスの変革に貢献することが、結果として「IoTビジネス」になるのです。
IoTビジネスをする」とは、「テクノロジー提供者あるいはその組合せのプラットフォームを提供するビジネスをすること」か、「テクノロジーを懐に携えてユーザーのビジネス・プロセスの変革に貢献すること」かのいずれかです。
IoTに関連したインフラを構築する、システムを開発する、運用管理や保守作業を請け負うといったビジネスは、既存のビジネスが抱える自動化や自律化、クラウド化などによる工数の減少や単金の低下といった課題をそのまま引き継ぐことになり、需要はあっても利益の出ないビジネスであることに変わりはありません。「IoTビジネス」でこの現実を変えたいというのであれば、自分たちが提供するビジネス価値を変えてゆくことを覚悟すべきです。
---------------------------------------------------------
今月2月より、新期となりました。
事業部としては、5期目にはいります。
前期はお陰様で増収増益を達成でき、社内においても成長事業と認識されるようになってきました。
着実にお客様も増え、責任の重さを益々実感する期となりました。
今期においても、すでに多くの受注案件をいただき更なるチャレンジをさせていただきます。
より多くの、提案をできるように精進してまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
KenKumagai

2016年12月30日金曜日

今年もありがとうございました。

本日で、今年の営業を終了いたします。
決算まであと1ヶ月という年末です。 
なんとか、目標を達成し来期への道筋ものこせる今年となりました。
更なる飛躍を目指し、スキルの向上、人員の増員、そしてそれによる提案力、サポート力などのUP
実現してまいります。
引き続き来年もよろしくお願い申し上げます。
                                                                         クラウドソリューション事業部
                                                                                     事業部長 熊谷  健

以下は我々の得意とするソリューションのひとつをおさらいします。

デスクトップの仮想化
サーバーの仮想化でも使われているハイパーバイザを使い、サーバー上にユーザーが手もとに置いて使うPCの代わりとなる「仮想PC」を稼働させます。その画面(デスクトップ画面という)をネットワーク介して、手もとのPCのディスプレイに転送・表示させ、キーボードやマウスなどの入出力装置を利用できるようにする技術で、VDIVirtual Desktop Infrastructure)とも呼ばれています。
例えば、仮想PCWindowsを動かし、WordExcelを使い作成した文書や表は、自分の仮想PCに割り当てられたサーバーのストレージに保存します。ユーザーは、手元にあるPCのディスプレイに向かい、キーボード、マウスを操作しますが、実際に使うプロセッサーやストレージはサーバーのものです。

■アプリケーション仮想化
PCの全機能ではなく、特定のアプリケーションだけをサーバーで動かし、ネットワークを介して複数ユーザーで共用する技術です。さらにネットワークが切れているときでも操作を継続できるようにしたソフトウェアも登場しています。
どちらも管理されたデータセンターに設置されたサーバーで動かすため、データの持ち出しは困難です。また、盗難や置き忘れで手持ちのPCがなくなってしまっても、管理者が、そのPCから仮想PCへのアクセスを遮断してしまえば使えなくなります。さらに、忘れがちなバックアップやセキュリティ対策などを運用管理者が一括してできることから、安全安心の担保、運用管理負担の軽減にも役立ちます。また、自宅で仕事をする場合、自宅のPCからネットワークを介して会社で使っている仮想PCのデスクトップを呼び出せば同じ環境をそのまま使えます。これは、災害や事故でPCが破損してしまっても使えることから、事業継続の観点からも注目されています。
「デスクトップ仮想化」と「アプリケーション仮装化」は、共に手元のPC側にOSやアプリケーションを導入する必要はありません。ならば、ネットワークに接続でき、画面表示や入出力操作の機能を動かすことができるだけの必要最小限のメモリやプロセッサーでも十分です。また、プログラムや作成した文書や表などのデータをPC側に保管する必要がないのでストレージも不要です。
そこで、「デスクトップ仮想化」と「アプリケーション仮装化」の使用を前提に機能を最小限に絞ったクライアントPCが作られました。これをシンクライアント(Thin Client)と言います。Thinとは、「やせた」という意味です。ちなみに、通常のPCを、Fat(太った)Clientと呼ぶことがあります。

最近では、タブレットやスマートフォンのアプリで、シンクライアントの機能を実現しているものもあります。
シンクライアントは、高い処理能力や大容量のストレージを搭載した一般のPCに比べて大幅に安価です。また、ユーザー個別の設定やアプリケーション、データはサーバー側で管理していますので、仮に機械が故障しても復旧作業を行わず取り替えるだけで使用を再開できるのでユーザーの管理負担は少なくてすみます。
また、シンクライアントにはストレージはなくデータは保管できませんから、サーバーに接続する手順が分からなければ、盗難に遭ってもデータが盗まれる危険はありません。セキュリティの観点からも安心です。
「シンクライアント」は、このような機能を絞り込んだPCの名称として使われています。さらに、「シンクライアントが利用できる仮想化方式」すなわち、「デスクトップ仮想化」と「アプリケーション仮装化」の総称としても使われる場合があります。

いかがでしょうか?
今年の台風10号の被害でも、この技術、製品が効果を発揮いたしました。
もうこのソリューションで何年も勝負しております。

来年もこの武器で皆さまにサービスを展開してまいります。 
よろしくお願いいたします。

来年もよい年でありますように。



2016年11月17日木曜日

ITソリューション塾より 『10年後の常識から逆引きして、これからの施策を考える』

いつも拝見しているITソリューション塾より、こんな記事がありました。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2006年、ライブドア事件が世間を賑わせたこの年、NTTドコモの携帯は世界最高速の通信方式HSDPA3.6Mbps)のサービスを開始しています。ソフトバンクがボーダフォンを買収し携帯電話事業に参入したのもこの年でした。

当時は、ノートPCのメモリーは512MBが標準となり、Windows XPInternet Explorer 6が圧倒的なシェアを誇っていました。

サーバーは自社で所有するのが当たり前で、仮想化はOAには使えても基幹業務には使えないというのが常識の時代でした。そんな時代にAmazonが「Amazon Simple Queue ServiceSQS)」、「Amazon Simple Storage ServiceS3)」、「Amazon Elastic Compute Cloud EC2)」のサービスを開始しています。当時GoogleCEOであるエリック・シュミットが「クラウド・コンピューティング」という言葉を使う少し前のことでした。AppleiPhoneを発売したのはその翌年(2007年)のことです。

それから10年目の2016年、スマートフォンが当たり前の時代になり、NTTドコモのプレミアム4Gサービスは300Mbpsのサービスを提供、PCは出荷台数を落としています。

基幹企業はパブリック・クラウドやホステッド・プライベート・クラウドへ移行させる取り組みがここ数年急速に増えています。

たぶんこれからの10年の変化はもっと加速するでしょう。例えば、回線速度がいまの100倍の5Gが当たり前に使われるようになれば、自社でLANを引く企業はなくなってしまうかもしれません。そして、リモートワークは当たり前になっています。自社でサーバーを所有する企業はほとんど無くなり、パブリック・クラウド上に自社システムやデータを持ち、他のSaaSと組み合わせて使っている時代となっているでしょう。

人工知能が生活やビジネスの随所で使われるようになり、スマートフォンに語りかければ自動運転タクシーが迎えに来てくれます。物流に自動運転のトラックやドローンは当たり前となり、IoTによって、私たちの日常はことごとくデジタル・データでつながり生活や仕事の効率は大幅に上がっています。自動車や生活用品、宿泊施設など様々なモノはシェアされ、低コストでも便利で豊かな生活ができるようになっているかもしれません。

アジャイル開発は当たり前の時代となり、PaaSAPIBRMSなどの高速開発ツールを活用し、効率や品質は桁違いに高まっているはずです。

数千人月のビッグ・プロジェクトが終焉を迎えつつあるあるいま、そんなこれからの10年に向けた取り組みにIT需要は大きくシフトしていきます。システム開発の需要がなくなることはなく、むしろ、これからのデジタル社会の進展を考えれば、その需要が拡大するはずです。しかし、そこに求められる価値は、柔軟性とスピード、そして開発生産性の高さです。工数の提供ではないことを覚悟すべきです。


そうなれば、ビジネス・モデルや収益構造の転換を急速に推し進めなければなりません。既存エンジニアの再教育、新入社員研修も、そんな時代の変化に対応してゆかなければなりません。

原文のまま

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ほんとうに、私がこの業界にはいって30年近くたちますが、ITの進歩は凄まじいもの
でした。 現在を予測することはまったくできず、驚きと勉強の日々であったことをいまさら感じております。
そして、現在から将来を予測するために、たくさんの情報を手に入れ若手の力を借りて邁進したい今日この頃です。
かなり、私自身 柔軟性やスピードをかなりなくなってますのでこれからの人材に期待し育てなくてはならないなあと思っています。

                               kumagai

2016年10月16日日曜日

当事業部の近況

今年の夏もおわり、かなり秋めいてきました。
ストーブのお世話になり始めた今日この頃です。

さて、今期(~20171月)もあと、今月を入れて4か月と目標クリアに向けてラストスパートとなってきております。
今期は、いまのところ売上、利益ともに前期実績を上回り年間目標に対して売上77%、利益80%までになっています。
当事業部の主力技術である、仮想化関連プロジェクトが堅調に推移して実績を計上できているのが大きな要因となっています。
今後、自治体向けのネットワーク強靭化に対する提案がどう受け入れていただけるかが今期の締めまた来期の始まりとなります。
また、従来より提案させていただいているサーバの集約についての仮想化も実績をさらに積み重ねさせていただいております。
他に、民間企業向けのソリューションとしてタブレットやスマホを利用した何種類かの管理システムを開発稼働させたことも今後に向けた好材料と思っております。
詳細については、この当事業部のサイトにおいてご紹介してまいります。

来期へ向けては、更なるスキルの向上を個々が図り時代の変化にいかに対応していくかを課題として掲げております。

人材の確保についても継続して図っていくつもりでおります。
当社、当事業部、当事業内容にご興味のある方は、ご一報ください・・・。

                                                                                                     Kumagai



2016年9月3日土曜日

営業のプロ意識とは・・・

とあるブログから

自分の役割を追求し、それを極めようとうと手を抜かず、常に結果を出し続ける「こだわり」が、プロを感じさせるオーラとして放たれます。それが簡単にできないことだからこそ、そのオーラに感動するのでしょう。
                                    
では、営業にとっての「こだわり」とは何でしょう。それは、「数字」です。何が何でも数字を達成する。その執着と実現するための徹底的なこだわりを持つこと。それが、営業のプロ意識ではないでしょうか。

売上、利益、新規顧客獲得数など営業にはそれぞれに様々な数字が課せられます。それをなんとしてでも達成する。その必達の意識こそ、営業のプロ意識です。

運もあるでしょう。担当するお客様の経営状況や社会状況にも左右されるかもしれません。それでも、なんとしてでも営業目標を達成する。環境が悪ければ、それを改善するなり、ほかの道を探ることです。言い訳をせず、いかなる状況にあっても「数字を作る」、その執着心こそ、営業のプロ意識です。

「お客様に嘘をついたり、だましたりして、何とか数字を作ることだってできるんじゃないですか?それでも数字を作ればプロなんですか?」

とんでもありません。数字を作るとは、そんな簡単なことではありません。ごまかし程度では小さな数字は作れても大きな数字は作れません。そしてなによりも次はありません。「数字を継続して出し続ける」こともまたプロのこだわりです。

私達の仕事は、お客様の価値を高め、その価値に対する対価を頂く仕事です。その価値を提供できなければ、数字もありません。そのためには、お客様の未来や幸せにもこだわりを持たなければなりません。数字はそんなこだわりの見返りなのです。

また競合に勝つことへのこだわりも大切です。競合の存在は、自分たちの弱点に気付かせてくれます。その弱点を克服し、よりお客様にとって価値ある提案をするための気付きを与えてくれます。ですから競合との戦いは、自らの提案の完成度を高めるための取り組みであり、その戦いに勝つことは、お客様により大きな価値を提供できることを意味しています。そうすれば数字は自ずとついてきます。

数字への執着、それを継続する力、競合の存在を励みにする意識が、営業のプロ意識を作ります。

営業の数字へのこだわり度合いを確かめることは簡単です。それは、自分の営業目標をすらすらと空で言えるかどうかです。数字をすぐに言えないようでは、数字にこだわりを持っているとは言えません。

また、「プロ意識」を持っている人たちには「心配性」の人が多いような気がします。本当にこれでうまくいくだろうか、この内容で相手は納得してくれるのだろうか、この金額は妥当なのだろうか、そんな心配をいつもしています。だから少しでも良くしようと細部にもこだわり、完成度を高めてゆこうとします。だからお客様も納得して受け入れてくださるのです。

プロ意識とは自分の仕事にこだわり抜く態度です。そうやって仕事に向き合うことで自らのスキルにも磨きがかかってゆきます。そんなプロ意識を育てるためには、経営者やマネージメントが仕事への徹底したこだわりを示し、厳しい目で部下の仕事へのこだわりを促すことしかありません。もちろん研修もひとつの手段となりますが、習慣を作らずしてプロ意識を育てることはできません。

「自分は自分の仕事や数字にこだわっているだろうか?」


~ いまいちどプロ意識を持つために、振り返ってみたいと思います。

                               Ken Kumagai

『一連の台風、とくに10号の影響により、被害を受けられた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。一日も早く復旧されますことを、お祈りいたします。   』

2016年7月20日水曜日

M2MとIoT

モノにセンサーを組み込み、データを収集し監視するという仕組みはIoTという言葉が登場する遙か以前からありました。1964年に開通した新幹線、1974年に運用が始まった「地域気象観測システム:アメダス」、1970年代に始まった生産設備の自動化などでも、同様の仕組みが使われていました。しかし、それらはどれも特定の業務目的に特化した仕組みで、他のサービスで再利用されるといったことは想定されていませんでした。このような仕組みは、やがてM2M (エム・ツー・エム:Machine to Machine)と呼ばれるようになります。

その後、センサーやコンピューターの小型・高性能化、低価格化が進み、通信も高速・高性能化とともに料金が大幅に下がりました。また、インターネットやクラウドの普及とともに、M2Mの適用領域は大きく拡がります。そして、様々な「モノ」がインターネットに接続され、さらにはモノ同士がお互いにつながるようになり、IoT(アイ・オー・ティー:Internet of Things)という用語がM2Mに置き換わるように広く使われるようになりました。

IoT」という用語は、商品だけではなく様々なモノをインターネットにつなぐ概念として、その後転用されたと言われています。

IoTがかつてのM2Mと本質的に違うのは、センサーを搭載した機械やモノの数が桁違いに多いことに加え、インターネットやクラウドというオープンな仕組みの上で使われ、自社以外の企業ともつながり、新たな組合せを生みだすことができることです。例えば、

・あなたが持っているスマートフォンのGPSを使えば自分の位置が分かります。そんなGPSのデータを大量に集め、その移動時間やルートを解析することで、地図上に「道路の渋滞状況」を表示させることができます。
・自動車に組み込まれたセンサーによって運転手の運転の仕方を分析し、運転手ごとに省エネ運転や安全運転のアドバイスを行うことができます。さらにそのデータを保険会社と共有することで、安全運転をしている運転手の保険料を割り引く自動車保険が登場しています。
・損保会社は、気象情報企業が集めた気象データを用いることで、将来における住宅や設備の損害請求を予測し、悪天候や災害が起こるリスクや影響を地域ごとに定量化することができます。そのリスク情報に基づいて、契約者個別の保険内容を組むことや財務上のリスクを減らすための取り組みができるようになります。 また、天候の悪化が予想される地域を走行しているドライバーにスマートフォンから注意を促し、近辺のスターバックスでやり過ごすように促し、そのための割引クーポンを発行できるようになります。それによって、事故を未然に防ぎ保険料の支払いを減らすことができます。

データで様々なサービスがつながることで、IoTはビジネスに新しい組合せを生みだすエコシステムを築きます。それが、これまでには無かった便利で効率のよいサービスや社会システムを登場させる基盤となるのです。