2018年6月11日月曜日

第27回 Japan IT Week 春


先月59日~11日に ビックサイトで行われた『第27Japan IT Week春』 クラウドコンピューティングEXPOが開催されました。
当事業部からEXPOを見学した感想を掲載します。

●吉川:新製品の情報収集
ADMS/ジインズ
某役場提案用のAD連携ソフトの内容の確認。
特長として、タイマー機能がある事で、あらかじめADの内容(所属や権限、使用可能システム等)の設定ができるので、人事異動の前日に一斉に作業をする必要が無くなる。人事異動当日はターマーにより自動的に切り替わる。導入は自治体等、ユーザー数と使用システムが多くく人事異動が必ず発生する顧客が多いとの事。自治体や団体等、ユーザー数が多く、人事異動等AD更新が発生する顧客への新たな商材として紹介してみてもおもしろいのではないかと思う。
AI関連
チャットポットの出店が多い印象
ユーザー数が多い顧客へのヘルプデスク対応等、活用方法によっては新たな提案が可能なできるのではないかと思う。
Ericom Shield/アシスト
インターネット分離のシステム
dmz内のリモートブラウザ環境で仮想コンテナを構築しインターネットサイトを無害化し配信。
無害化ソフト(votiro)とのシームレスな連携等、導入当初より機能が進んできている。新たな製品も出展されており数年後のリプレース時期に提案可能なように情報収集が今後も必要と思われる。

●佐藤:
まず、ITの仕事をしていく上での見聞が広がり、現在の営業活動の武器となる知識が得られたことは大きな成果でした。
当初はセキュリティを意識しておりましたが実はその他の展示の方が興味をそそり、かつ実用的な商材やシステムが多数あり、非常にためになると同時に今後のビジネス展開に おいても重要なヒントとなり得ると思いましたので、その中でも主観ではありますが印象的な商材、システムを下記に挙げていきたいと思います。
①株式会社ソリトンシステムズ
PCでの顔認証のデモを実際行いその処理速度やセキュリティレベルを体感。メリットはPC起動の際のIDPASSの入力を省略できることでの時短とセキュリティの簡素化。デメリットは双子など極端に相似している顔だと認証してしまうことやマスクなど顔を大きく覆っているものは認証しないので、解決策としてはIDPASSを併用する
ことになるということ。
②株式会社イメージャー
米国のHoneywell社(代表的には住宅用のサーモスタット、自動車のターボチャージャーなどを製造する多国籍企業)の技術でバーコードリーダーを一般的なカメラを使って読み取る機能。複数のバーコードを一斉に読み取ることや消えかかっている不鮮明な バーコード(程度はあるが)なども読み取り可能。高速に回る試験管などを連射のような形で連続的に読み取ることもできる。また ドローンなどのカメラによって高く積まれたものを読み取るなど今まで手作業により手間がかかったものなどを現代の機器等を 組み合わせ応用することによって作業が効率化できそうな感じではある。
③株式会社ラクス
SuicaPASMOなどのIDカードをカードリーダーへかざすだけで交通履歴や料金をPCへ読み込むことができるので経費精算の手間がかなり省ける。私用で利用したものについてはレ点チェックで外すなどの対応も可能。デメリットは車移動が多い地方の 場合には需要が少ないということ。ただ自分の経験的な点で言えば盛岡駅はIDカードの対応がまだできておらず今回のセミナーについての交通履歴が出せなかったので経費精算の際には料金を全てネットで調べることになり、また領収書代わりの交通履歴が 添付できないということもありましたが、そういった問題が上記システムによって解消されると思いました。
④株式会社ビズオーシャン
 音声AIチャットボットSPALOを活用してLINEGoogle hangout chat等のチャットツールから、商談報告書を会話形式で作成できる音声AIチャットボット。利用例と しては営業マンの日報・商談報告書の作成や社内外の会議のサマリ作成などです。具体例として営業マンの日報がおざなりになり報告の質が低下することでナレッジが溜まらない、会議の議事録作成が負担となっており提出も遅くなっているうえに作業が形骸化してしまい誰も見ていないということがSPALOを活用することで作成方法が会話形式またはチャット形式になりまた報告もスマホやタブレットなどでもできるので感覚的に作業が容易になるうえに相乗効果として報告の質が向上し(良い可能性として)ナレッジの吸い取りも改善できるという点です。

●関口:
➀クラウドコンピューティング
「グループウェアのデスクネッツNEO、キントーン」
業務アプリ開発ツールが搭載され、ユーザーの業務に合わせてカスタマイズできる幅が広がっていると思いました。
これを活用することで運用期間に関係なくその都度専用システムを構築することができ、業務の効率化に繋がると思いました。
「使えるネットのクラウドバックアップ、ファイル共有」
比較的安価にBCP対策をしたい顧客や、社内社外で安全にファイルを共有したい顧客向けに提供することが可能なのではと思います。
iTutor
マニュアル作成ツール。パソコン上の操作を1度行うだけで、その動画を用途に応じて加工し、マニュアルやチュートリアルに活用することが出来るので、新入社員への操作指導などに有効。また動画だけでなくWordExcelにもエクスポート出来るので資料としても応用できるので、作業効率化が見込めると思いました。
「セミナー」
クラウドネイティブが進み、企業にはスピードが重要視される時代になってきたが、クラウドネイティブなシステムを実現する上での富士通の取り組みやサービスが紹介されました。
一般的なクラウドサービスは利用者の責任に任されているが、富士通のK5ではお客様に寄り添うクラウドを目指しており3つのこだわりがあるようです。
1つ目が「システム運用」。従来は計画的な保守停止は通知しなかったが、お客様に通知して日程を調整するなど、システム運用をコントロールする。
2つ目は「オープン性」。独自技術のクラウドサービスではなく、OSSOpenStackなどオープン技術で提供することで、より自由なサービスになる。
3つ目は「PaaS」の提供。PaaSにより、柔軟性、効率性、持続可能性を一つにしたクラウドサービスの提供が可能。例として、スモールスタートからその都度拡張するためには、インフラとアプリケーションの自動スケール、仮想マシンを瞬時に立ち上げられるコンテナ技術、初期投資を抑えるサーバレスアーキテクチャのFaaSという技術が必要とのこと。さらに短期サイクルでの拡張を可能にするアジャイル開発、部品を組み立てるマッシュアップ技術とAPI、ユーザーエクスペリエンスやデザインでのアプローチなどが必要になる。
富士通では、FaaSでスモールスタートし、そこからサービスが広がればコンテナ技術で拡張。アプリケーションは堅牢なプラットフォームで動作するようにつないでいくという仕組みを採用したという内容でした。
➁情報セキュリティ
AppGuard
これまでのエンドポイントセキュリティの検知技術型(定義ファイル、機械学習、レピュテーション、ホワイトリストなど)とは違い、信頼されてるものから信頼されてないもの全てのアプリケーション起動時にコンテナ化しプロセスを隔離することで動作範囲を限定し、不正な動作を遮断するそうです。なので定義ファイルの更新などが必要なく未知や既知に関係なくランサムウェアやゼロデイ攻撃を防ぐことが出来るのが大きな特徴のようです。
SecureDoc
ハードディスク暗号化ソリューション。運用形態がオンライン、オフライン、スタンドアロンの3形態でお客様のニーズに合わせた導入が可能。またCPU負荷が軽く操作性への影響が少ないのが特徴のようです。機能としてはディスク全体を自動で暗号化するので暗号化忘れを防ぐ、独自のプリブート認証機能でパスワードがクラックされるのを防ぐ、外部デバイスの暗号化・制御が可能なのでデータの持ち出しも防ぐこともできそうです。
③モバイル活用
HoneyWell
スマホのカメラや無線カメラなどからバーコードを読み取ることが出来るソリューション。大きな特徴としてはカメラに写してからの読み取り速度が早く、回転しているいくつもの試験管のバーコードを瞬時に読み取ることが可能のようです。なのでドローンなどを使うことで倉庫内の商品の在庫管理などの業務の負荷軽減や自動化といった使い方が出来るのではないでしょうか。

④ビックデータ活用
DataSpider
異なるシステムのデータやアプリケーションをノンプログラミングでつなぐことができるデータ連携ツール。データの入出力や変換や加工に必要な処理もアイコンのドラッグ&ドロップだけで連携させることができるのでプログラミングと比較し大幅に開発・運用コストを削減することが可能。スケジュール、ファイル、データベース、HTTPなど様々なタイミングでデータ連携処理を自動化でき、作業効率の向上や人為的なミスを防ぐことができそうです。
AI・業務自動化
SPALO
AIチャットボット。LINEから話しかけるだけでExcelファイルを作成し、保存・送信することができ、モバイルでの書類作成がすばやく簡単にできるので様々な隙間時間を使い作業効率化を図ることができるようです。
WinActor
業務内容や利用するアプリケーションを問わずパソコン上の様々な作業を自動で代替し業務を遂行するRPAソリューション。RPAでは主に情報が電子化されているもの、定常的に発生するもの、処理方針や判断ルールが明確なもの、といった業務に有効に働くそうです。WinActorWindows端末上のアプリケーションの操作を学習し、自動実行するのでIT部門でないユーザーでも簡単に自動化が可能なので運用負荷も重くないようです。インプットデータを作るところから、システムへのデータ登録までの一連の業務を一貫して自動化することも、途中でユーザーの判断を介入させることも可能のようです。生産性の向上だけでなく、転記・集計などでの作業ミスも防止できるので、より人のやるべきこと、機械のやるべきことが分かれてくると思いました。

いかがでしょう。当事業部営業チームの3名のレポートです。
私の方では報告を修正せず掲載しました。
それぞれ違った見方と感じ方があったようです。今後お客様への提案に良い影響があるものと思っています。

                       
                                                                                               Kumagai

0 件のコメント:

コメントを投稿